ABOUT

〜秋葉杜紫 随想録、個展自己紹介文より抜粋〜
「『空』(般若心経)私にとってこの一字に尽きる、この一字で救われる。『空』『無』が描きたい。無限の宇宙観これが水墨画の本来だ。水墨画が最も適している表現は、宇宙的、空間表現だ。従って、水墨画と言えばまず山水である。大自然の水分の表現がふんだんに生かせる。霧、霞、雨、空中の水蒸気、ぼーとした無限に広がる空間。余分なものは、はっきり見えぬ方がよい。水墨画は、ああだこうだの説明を好まない。びょうぼうと広がる深い空間、これぞ水墨画の世界だ。」
戦中陸軍軍医だった父は上海で終戦となり、帰国後、松山市道後で内科医院を開業。 蒐集家であった父のもと幼少期から東洋陶磁を中心に見識を深め、松山では「目利きのお嬢」と言われ1961年 女子美術大学 日本画科卒業 中央公論画廊にて墨画展を皮切りに国内外で活躍,小山冨士夫、河北倫明、谷川徹三等、著名人から多くの評価を得た。 趣味はピアノ、声楽、東洋古陶磁研究



〜天満屋岡山店美術画廊での個展推薦文より抜粋〜
谷川徹三(哲学者 詩人谷川俊太郎の父)
「鎌倉の小山富士夫さんのところを訪ねて、閑談してるうちに壁間にみなれぬ墨画の小品の掛かっているのが目についた。どこかに心を惹くものがあった(中略)その画面には、どこかに言いがたい古格がある。墨色も悪くないし、線もなかなか強い。」



〜2008年 長谷川栄 特別最優秀作家大賞受賞に寄せて 長谷川栄氏の文より抜粋〜
ダッシュの利いた簡潔直裁な線で宇宙や生命を象徴表現する秋葉方程式による現代水墨画は、技法を超越し、悟境の心で描かれている。作品の背景には禅思想や般若心経「空」の思想があり見るものを邃深な世界に引き込む。スケールの大きなそして端雅な象徴性をもち、さらに幽寂な現代的感覚を併せもつ妖艶な表情は見る者を限りなく酔わせて止まない。



■経歴
1965年 中国古陶磁研究のため1か月滞在
1968年-1971年パリ、サンフランシスコを拠点としながら20数カ国世界旅行
1971年 帰国後 神奈川県藤沢市在住

■画歴
1972年 シェル美術賞受賞
1974年 神奈川県平塚市に転居
1976年 フランスアカデミーデボーザール賞受賞
1976年 フランスソワール賞受賞
1977年 第3回日仏現代美術展 大賞受賞
1977年 フランスクリティック賞受賞
1981年 フランスクリティック賞受賞
1983年 フランスソワール賞受賞
1983年 日本スペイン現代絵画トリエンナーレバルセロナ展優秀賞受賞
1983年 ホアンミロ財団国際デッサンコンクール優秀選抜
1984年 ホアンミロ財団国際デッサンコンクール優秀選抜
1984年 オーストリア ウイーン市長賞受賞
1985年 アメリカ シアトル市長賞受賞
1986年 ポルトガル リスボン市長賞受賞
1987年 ドイツ ハノーバー市長賞受賞
1989年 現代日本代表作家米国テネシー展 大賞受賞
1990年 イギリス ミドゥルスブロ市長賞受賞
1990年 ルサロン91招待賞受賞
1991年 第17回日仏現代美術展 フランスクリティック賞受賞
1991年 フランス官展ルサロン(仏芸術家協会)91金メダル受賞
2008年 仏日トリコロール芸術ワインラベル展 大賞受賞
2008年 パリ・カンヌ国際芸術大賞受賞
2008年 ゴッホ生誕155周年記念芸術大賞受賞
2008年 Art as Art 芸術の祭典 in 長崎 長谷川栄特別最優秀作家大賞受賞
2018年 86歳で死去

■作品収蔵
アメリカ テネシー大学
カナダ学士院
オランダ マーストリヒト リンバーグ州立造形創造センター
カナダ モントリオール市立日本庭園美術館
ロシア ノボシビルスク国立美術館
韓国文化芸術研究会、国際文化協会

■個展
中央公論画廊
銀座松屋百貨店
岡山天満屋百貨店
姫路山陽百貨店
松山プランタン
平塚市美術館
アメリカ個展2回



〜お願い〜
アートショップ山水は、2018年に亡くなられた現代水墨画家の秋葉杜紫さんを偲び、秋葉杜紫の妹の孫が立ち上げました。現代水墨画について見識のある方、当作家をご存知の方がいらっしゃいましたらご連絡をいただけますと幸いです。
料金についてはご相談可能でございます。オフィスやコミュニティーセンター、ホールなど多くの方にみていただける場所での設置もご希望がございましたらご連絡ください。